
商品を選んでいざ購入するときに、レジの前に長い行列があるとげんなりしてしまいます。
レジ前の行列の解消には多くの企業が取り組んでおり、キャッシュレス化やセルフレジはひとつの成果です。
ただ、今回紹介する技術ははるかに画期的です。
その技術とは「RFIDタグ」と呼ばれる電子タグのこと。
近年、ファストファッションブランドで取り入れられた新技術であり、行列の解消に大きく貢献しています。
RFIDとは(Radio Frequency Identification)の略称で、電波によってタグの情報を読み取る非接触式のタグのこと。
ICカードに似ていますが、ICカードはひとつひとつ読み取るのが基本ですが、RFIDは一括に読み取れます。
これによりバーコードをひとつひとつ読み取る作業から解放されることになりました。
RFIDにはこんな利用が可能です。
商品を手にとってレジ内のボックスに入れると、一瞬で商品点数と合計金額が表示されます。
これはセルフレジで可能であり、もちろんキャッシュレス化にも適しています。
ある調査によればレジで店員が対応するときの約1/3の時間に短縮されたと言います。
お店側は店内の無人化や少人数化が可能になり、検品や棚卸しの時間も大幅に短縮されるそうです。
もう一つ、万引き防止にもなります。
RFIDという電子タグはすべてに番号が振られており、1点1点の識別が可能です。
そのため、レジを通さずに外部に持ち出されると盗難ブザーがなる仕組みを作ることも可能です。
このように、商品を安全に保管するためにも電子タグは優れた技術となっています。